「社畜さんと家出少女」by タツノコッソ まんがタイムきららMAX 2019年4月号p175 芳文社
…突然2年以上前のMAXからしゃちいえのコマをお借りした理由は「まだ自炊が済んでいない単行本」を自炊前チェックに読んでいて「あ、これそう言えばブログのネタに…」と思ったのを思い出したせいです。
単行本を自炊して、そこからヒトコマお借りしても良かったのですけど、MAX本誌の方も自炊してあって、タイトルがちょうどカラーページだったものですから…(当然単行本の方はモノクロ)
さておき、広いお風呂はステキです。ついでに大きいベッドもステキなんですよね。基本的に凝縮感が高い「軽薄短小」なアイテムに惹かれるタイプだと自認していますけど、たまに「重厚長大」なものに触れると、その良さを再認識させられたりします。
ただ、一時大きなワンボックス車に乗っていたときに感じたのですが、洗車にしろ掃除にしろタイヤ交換にしろ「重厚長大」は管理が大変なんですよね。家もそうですが「ちゃんと掃除すると半日では済まない」とかいう…そういうのはイヤなんですよやっぱり。
でも「大は小を兼ねてるなぁ」と思うこともあります。メンドウ事がなければ大きい方に軍配が上がる場合も多いですからね。
「天井の高い家には大物が育つ」みたいなCMが昔あった(ような気がする)のですが、真偽はともかく「せせこましい生活はせせこましい人間を形成する」とは思いますので、そういう意味での「ゆとり」は欲しいものです。
ともあれ「しゃちいえ」。これが掲載されたころって、まだ公式の略称が無かったような気がします。
作者さんは「ゆゆ式」の同人活動から注目されてたと思うんですが、とても画が安定している印象があったんですよね。でも今回この作品の1巻を読み返していて「やっぱり少しは変わってきているかな」という感想でした。
それは全然悪い意味ではなくて、上手にエネルギーの投入をコントロールしている、そう思えます。そしてシンプルな中により深い表現が込められているようにも感じますね。
1巻の最後の方と、最新話と、どちらも「不穏な空気」を描いているんですが、描き込みが控えめなのに、最新話の「不穏な空気の密度」は1巻のそれに引けをとらない…いやそれ以上にも感じられます。こういうのを「熟(こな)れてきている」というのでしょうねきっと。