「ブレンド・S」by 中山幸 まんがタイムきららCarat 2021年9月号p94 芳文社
ウチの親はよく「『働くのがイヤ、遊んで暮らしたい』というのは人間として最低やで!」と言ってました。ある意味「親が子にかける呪い」の類かとも思いますが、いまになって思えば良い呪いだったのかな。まだ結論を出せる年齢ではありませんがね。
父親は肉体労働とは縁遠い人だったのですが、そういう職種ということもあって「死ぬまで仕事をする」という考えでした。というか「自分の能力がいかに高いか」「自分がいかに人に求められる存在か」をよく話していましたからね。
残念ながら寄る年波には勝てず、さすがの父も認知がヤバくなってきてます。やはり病気で入院し仕事を辞めてからいろいろ上手く進まなくなってる感じはあります。「一生ボケずに100まで生きる」と豪語してたんですが…さてどうなりますやら。
ともかく、確かに有能で一時はスゴイ稼ぎを上げていたのですから、その面では尊敬する人物ではありますね。父のようなダイナミックな人生を送りたいという気持ちはかなり強く持っています。…まあ私にはマネできないなという気持ちもありますけど。
さておき「ブレS」。このタイトルコマがとてもイイなー。キャラを園児化したスピンオフはスゴくスキなんだよなー。描いてほしいなー(…あれ、前に書いてたっけ?
…今回はそういうネタじゃなく「将来(の仕事)について」なんですが、確かに夏帆のいうとおり「(ゲームなど)欲しいものにお金を掛けられる収入」として仕事を選ぶのは間違いではないなと思ったり。実際問題「経済的ゆとり」がいろんなことをプラス方向に引っ張っていってくれる気はしますからね。
「職業選択の自由」とはいえ、能力とは不可分なので、基本は「まず学ぶ力を養う」ことは重要です。世の中「(己の置かれた環境下で)学ぶことができる能力が足りない人」が多い…特に最近そういう人が増えている気がします。誤解を恐れずに言えば「ゆとり教育」と「週休二日制」あたりがその根源にあるような…ああまた「アナクロ」と言われてしまうなぁ。
この作品は「苺香&ディーノ」が「主役&主軸」なのは確かなのですが、個人的には「夏帆&秋月」がどうなっていくのかが気になりますね。ここのところ近づいていた感がありましたが、ある一線からは両者ディスタンスを取るところがもどかしくも面白いです。先が楽しみです。