「謎のリリリス」by TYONE まんがタイムきらら 2021年5月号p167 芳文社
「酒に逃げられれば楽かもしれないのに」と思ったことは何度もあります。何の解決にもならないのは百も承知で、でも「自分の中に渦巻くマイナスの感情」自体に「酔いつぶれて眠ってもらえる」ことは、ダメ人間でも「寝て起きれば違う日だ」という救いをもたらしてくれますから。
加減良く酔って眠れば、それで「いろんなことがどうでもいいこと」に感じられるから不思議です。いまは飲めなくなったせいか「どうでもいいこと」が心の中で巨大化しがちなので、自分でも良くないことだとは感じてます。まぁ仕方ないんですけどね。
何か別の「短期的な逃げ道」は作っておいた方がいいんだろうなとは思います。何かいいのはないかなぁ。
さておき「リリリス」。ヒトコマ借りるのは初めて?ですが、何度もネタにしようと思ったこともあり、初めてな気がしません。取り上げようと思ってコマを切り取ったりキャプション付けたりはしたんじゃないかな。
4コマにしては「考えさせる」作品で「隠し味」が強めです。そういうのはどちらかと言えば苦手なはずなんですが、この作品にはそれだけではない魅力がありますね。
作者さんはイラストレーターが本業らしいのです。でも話の構築やキャラの見せ方など、画以外もまんがとしてハイクオリティだと思います。
展開に緩急があり、目が離せなくなる作品です。でも単行本で一気に読んだ方が全体像はつかみやすいかも。さて、今後も楽しみです。