「星屑テレパス」by 大熊らすこ まんがタイムきらら 2021年5月号p126 芳文社
「トライ・アンド・エラー」は、短期的な効率面ではベストと言えないときもあるでしょうけど、実際「一度も失敗せずに成功する」ことはほぼありませんし、もし運よく当面は失敗しなかったとしても、おそらくあとあと「致命的な失敗」の原因を育ててしまう。なので「失敗は成功の母」なんだと思います。
「致命的な失敗」をせずに「少し転ぶ」程度が、おそらく一番近道を通ることになるのかもしれません。「生きてるだけで丸儲け」とか「死ぬこと以外かすり傷」というのもよく分かります。
誰でもついつい「失敗を肥大化」させがちですけど、そんなときに「大丈夫。本当はこんなに小さいよ」と教えてくれる人がいるといいですね。そう考えると「良い仲間づくり」が成功のポイントかも。
そして今回の「星テレ」は、個人的にこれまでで一番刺さった話でした。思わず鼻からナミダが…キチャナイ。
前回はあまりにも派手にすっ転ばしてくれました。思いっきり黒く1ページぶち抜いてたりもしてて展開がすごかった。それくらい「海果にとって大きな失敗」だったと…。その分今回が引き立って感じるのかもしれません。
結局「自分が倒すべき敵は自分自身」なんでしょうね。ここ数話を読むに、そんな感じがしてます。
「4コマオブザイヤー」の新刊部門で1位だった人気作ですが、私自身は票を入れてませんでした。でも、この年明けあたりからグッと評価が上がってきてます。まさに「目を離せない」作品になりつつありますね。