「スロウスタート」by 篤見唯子 まんがタイムきらら 2021年3月号p188 芳文社
この作品って、主要な登場人物の家族がけっこうしっかり描かれているんですが、そういう「家族のキャラクター」がメインキャラの性格形成に影響しているさまが見て取れるのがとてもいいなぁと思います。
「気配り」が自然にできるところは、たぶん「家庭の中の雰囲気」で醸されたのでしょう。そういう育ち方をした人は、そういう感覚を共有できる人とパートナーになり、まだそういう家庭をつくってそういう子どもを育てられるのでしょうね。
波風が立つ日もあるけど、基本的に「おだやかな」、ときに「にぎやかな」日常が描かれるこういう作品は、大げさに言うと読むだけで「生きるエネルギー」に変換される気がします。