ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

中卒での社会人経験がある私に言わせれば「とんでもないメンタリティのヤカラ」と渡り合うには「若さ」は武器じゃなくて足枷です。

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「ちんまり経理のヒメ先輩」by kera まんがタイムスペシャル 2018年3月号p60 芳文社

 

私の場合は「中卒→ホンちょびっと高校→社会人その1(5年程)→大検→大学その1→大学その2→社会人その2→失業→社会人その3」というのが概要ですが、正直「善かれと思って飛び込んだ社会人その1」が教えてくれたのは、世の中は様々な「自分の定規を持った人々」で出来ている、ということでした…ことだったかもしれません。

他にもいろんな要因が絡み合ってはいるのですが、結局退職して「やっぱり大学へ行こう」と思った理由の一つは「自分の身の回りの経験だけから、自分の定規をつくることの危うさ」を感じたからです。いや、もうちょっとぼんやりとしたものでしたけどね、当時は。

リアリティの高い「経済・商学部」や「教育」、「工学・農林」の方が、おそらく卒業後の進路では有利なのは分かり切っていましたが(実際願書は農学部から取り寄せたし)、何のために仕事を辞めてまで大学に行くのか…と思うと、もう選択肢は文学部くらいしかないんですよ。ただ、そう言いつつも最初は法学部に入ったわけで、マジメに法職に進む気もあったのですけど(笑)。入学式で法学部長の訓辞だかで「今年の新入生の入試成績は、近年ではずば抜けて優秀だった」などと言われてちょっとイイ気もしたのですが、何しろ学費より教科書&参考書がバカ高くて閉口しました。

そんなこんなで文学部へ。そこではドイツ語を学んでいたのですが、ほとんど「ドイツ・オペラ」「ドイツの戯曲」にひたひたに浸っていただけ…とてもじゃないけど優秀とは言えない学生だったと思います。

ただまぁ、授業料&生活費をギリギリで稼ぎ出しつつ、いくばくかの回り道も経験しながらの学生時代は、いま振り返っても「お金にかえられない」時間だったと、いまでも感じますね。

「社会に出たら学生気分は通じない」とか言いますけど、社会人から学生になったときは「大学では、社会人常識を振り回しても失笑を買うだけ」だと思いました。…いえいえ、そんなことはしてませんよ私は。

 

さておき「ヒメ先輩」。…やっぱ良いわぁ、この作品。なんだかんだで「まだまだコドモ」だけど、そんなコドモがその瞬間瞬間に考えるであろう「少しでも大人に近づこうとして考える理屈」が、実に見事に描き表されているんですよね。いわゆる「…青い!青いなぁ~!」と「(嬉)」を付けて言いたくなる。いろいろあって、掲載時のこの頃ってしっかり読んでなかったけど、良作ですよね。

あと自分のオヤジっぽさを晒しそうでアレなんですが、ヒメ先輩はじめうら若き女子の「肌の湿感」が絶妙に表現されてて…何と言うかタマらんなぁ (^ω^;\バキ!(▼▼メ