カメラの性能が上がったのか、照明の効いた映像にこだわらなくなったのか。
「スマイル・アップロード!」by まとけち まんがタイムきらら 2017年10月号 p217 芳文社
重たいバッテリーを肩に、ゼラチンフィルターをアルミの洗濯バサミで留めたガンライトを手に、撮影対象と自社カメラと他社取材班の動きに気を配りながら、的確に照明を当てる役割は、カメラ本体のシューに付けた小さなLEDに取って代わられたということでしょうか。
昔は「カメラ+照明+音声+記者」の4人で動くこともあったというのに、いや2ピースだと「+VE」で5人でしたね。やはり「VJ(ビデオジャーナリスト)」の影響が大きかったのでしょう。明瞭な音声もきちんと照明の効いた映像も、低コスト高機動力に勝てなかったのかもしれません。
個人的には、ハンディ(カメラを三脚に据えず、担いで撮影すること)は最小限にするようにと躾けられたこともあり、近ごろの「手持ちで揺れまくっているのがアタリマエ」な映像は、正直スキになれません。はっきり言ってキライです。
そんな自分はもう「骨董品」クラスだと思い知らされるのが、NHKの「小さな旅」です。以前は(といっても相当昔ですが)、原則「三脚使用」で、ズームやパンも必要最小限、短い番組ですがカメラも音声も照明も「お手本」になる優秀なレベルでした。いまの番組(あまり見ませんが)を、あの当時の制作関係者はどういう気持ちで見ているのでしょうか。そんなことを思う私が「古い人間」なのかもしれませんが。
歳を取ると愚痴っぽくなっていけません。でも、イマ風の映像になじめないことは事実なので、ついついブログなどで吐き出してしまうのです。ご容赦ください。
それはさておき、久しぶりに「朝に更新」できそうだったのですが、ミサイルのため結局昼過ぎになってます。なんか言いようのない残念さです。