ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

腕時計がその人の「異性観」を表すという説を聞いたことがあります。ホントかどうかは分かりませんが。

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「可愛い上司を困らせたい」by タチバナロク まんがタイムオリジナル 2020年7月号p21 芳文社

 

腕時計をとっかえひっかえする男は女性もとっかえひっかえだとか、安物を壊れるまで使うのはどうだとか、高級品にこだわるのはどうだとか…まあ根拠があるかは分かりませんが、価値観の置きどころとして考えれば、案外当たっているのかもしれません。

ちなみに私はここ20年近く、ほとんど腕時計はしていません。もちろん持ってはいますし、一時は腕時計雑誌を買っていたくらい時計が好きだったこともあるんですが。

理由はいくつかありますけど、やはり「時間を知る」だけなら、携帯やスマホで用が足りるというのが一番大きいでしょうかね。あと、お高めの腕時計はキズが付いたりするとイヤなので気を遣うのですが、それが面倒に感じるようになったこともあります。

なにより「着け心地のよいベルトを探しまくったけど見つからなかった」というのが結局「腕時計なし人」になった原因だと思います。購入時に付いていたメタルのベルトがイマイチ肌に合わなくて、それからいくつも良さそうなベルトに交換したのですが、とうとうコレというのが見つけられず…。

腕時計を着けない人は「束縛を嫌う自由人」だとか。まあ私自身がどうかは客観的に判断できませんけど、他の人を見ているとそうかもと思ったりしますね。

あと、私が「オレンジ色」に惹かれるようになったきっかけが腕時計だったりします。それこそ四半世紀前に店頭で見つけたアルバのダイバーズウオッチ。そのダイヤルのオレンジ色がすごくインパクトがあって、即購入しました。今は…どこいったんでしょう?無いですね(苦笑)。

 

ともあれ「上司」さん。展開は完全にストーリーものですが、なにげに4コマスタイルをしっかり守っているところがよろしいかと。たまにシビア目なハナシになるのも、まあ恋愛モノですから当然でしょう。あと絵柄はしっかり描き込まれている割に、それほど重たく感じないのは、クッションとなるコマのはさみ方が上手いのかな?

キャラの設定というか、登場する人物も役割バランスが良いので、今後の展開が楽しみです。単行本ももう4巻が出てるんですね。…1巻しか買ってないや、てへペロw。

クルマとかパソコンに比べると、いわゆる白物家電って「壊れるまで使う」傾向が強いですよね?

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「もんもん」by 熊野みみ まんがホーム 2020年7月号p160 芳文社

 

そうは言っても機械ですから、修理さえすれば無限に使えるわけではないのですが、世の奥さま方は「新品価格」と「現状」を天秤にかけたときに、たとえばお父さん(ダンナ)が買ってくれるとかじゃないと、なかなか家計から購入費用を出そうとしない気がします。気がするだけかな?いやウチだけかな?

それでも近年は「設計上の標準使用期間」などという表示が本体ウラに貼ってたりしますので、まだ特にヤバイ兆候が出てなくても「…いきなり壊れるといろいろ困るだろうし…買う?」という話になりやすくはあります。ちなみにウチの洗濯機もそろそろ…いや確か「設計上の標準使用期間」は超えてたっけか?(見えない)

ともかく「買い替え」の話が浮上してきております。おーい、どこから金出す気だー?オレの財布かー?(野村監督風ボヤキ)

まあ、マジで突然故障してしまうと、何かと面倒ではありますので、転ばぬ先の杖ということで、そこそこ心つもりはしておいた方がいいのは分かっています。いますとも。

でもこのご時世、ボーナスなんてあてにしてたらマズいでしょうから、何かしらを削るしかないと…もう余裕とか無い(スネもカジられてすっかり細い)んですけどね。さあどうしよう。

そんなこんなでボヤきつつも、タイトルに書いたようにパソコンとかはチャッカリ買ってたりしますので(もちろん中古とか狙って極力安く入手しますが)生活必需品の白物家電購入を渋ることで家庭不和にならないよう前向きに検討しますともさ。

 

それはさておき「もんもん」。ここ最近連続して掲載されているので、このまま連載化していただけないでしょうか>芳文社さま。

この作品については、みっちり書きたいことがありすぎなんですが、とにかく「登場人物が毎回(毎話)違う」という、ある意味とんでもなくスゴイ作品です。そう、いわゆる「登場人物一覧」とか作れない。言い方を変えると「全員モブ!」という、他に類を見ない4コマです。マジでスゴイ。これだけスゴイ作品なんだから、もうちょっと話題になってもいい気がするんですけどねぇ…。

あと面白いのが「似たようなテーマでも、切り口を変えて別ネタとしている」のが特徴かも。でもそれが「使い回し」に感じないくらい、しっかり別ネタになるようこなれているんですよ。それもスゴイ。

いつか書いた「江戸前寿司的な素材の生かし方」が、この作品の魅力だと思います。たとえブレイクしなくても(失礼)、ずっと掲載され続けてほしいものです。お願いします>芳文社さま。

「諦め」については…多分正解は無いんだろうと思っています。

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ステラのまほう」by くろば・U まんがタイムきららMAX 2020年7月号p128 芳文社

 

画像が縦長だとデカくなりすぎちゃうかな(苦笑)。

 

よくマンガの名言としてスラムダンクの「あきらめたら そこで試合終了ですよ…?」があげられたりしますよね?私自身はじっくり読んだクチではないのですが、結局「もうダメだ…終わった」という諦めは…それはやはり違うんだと。そういう諦めは「いけない諦め」なんだと思います。
一方で「よい諦め」もあるはずで、以前にこの作品をピックアップしたときにも書いたのですが「よりよい方向へ進むために、いまのやり方を諦める」場合もあるんじゃないでしょうか。それは「よい諦め」だと思いますし、おそらく「よい結果」にむすび付く。
 
ただ、私個人の経験から言えば、どういうカタチにしろ自分の心の中に「諦めた自分」が残ってしまうのは確かで、それがたとえ「よい諦め」だったとしても、未練たらたらだったりするんですよね…そう、私の場合は。
だから「諦めるときは出来るだけ早く」を信条にしています。だって、あまりに長くがんばっていると、心のどこかで「ああ、もう少しやっていれば」「もしかしたら、ほんのすぐそこにゴールがあったかも」と思う気持ちが強くなるから。
…んー、どうもこの「諦め」というテーマは、自分の中にまだまだグラつきがあるのかもね。上手くまとまんないや。
 
ともあれ「ステま」。ひどい略し方だけど、いちおう通じてるみたいなんで。
正直に言うと、最近展開がちょっとややこしく感じていたのですが、やはりそこがこの作品に必要なのかも、とも思うようになりました。長くがんばった道を振り返ることが、もしかしたら「ステラのまほう」のテーマ…そんな気もしてきています。
私自身は「目があまり強くない」ということもあって、いわゆるTVゲームからは縁遠い人間なのですが、本作やキャラット連載の「NEW GAME!」など、「ゲームで遊ぶ」より「ゲームを創る」ストーリーにすごく惹かれます。過去の仕事もクリエーター系でしたし、やっぱり「創ること」がスキなのでしょうね。

それにしても、どうしてこの作品のタイトルは「ステラの魔法」じゃないのかな?「まほう」とひらがなにしている意味って…どこかで出てきてましたっけ?

私も自己保身から言い訳にはしりがちなのですが、育てられ方のせいにしてはいけませんね。それこそ言い訳ですから。

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「しょうこセンセイ!」by なじみ まんがタイムきららMAX 2019年9月号 p31 芳文社

 

そろそろ2巻も出るというのに、ずいぶん昔のヒトコマです。いえね、昨年中華タブレットを買ってリーダー&ブログライターにし始めたころに、このコマでブログを書こうと思ってピックアップしておきながら、そのタブレット自体が使いにくくてついつい放置してしまいまして…ってコレも言い訳じゃんねw

 

ともあれ、このシーンの継子ママは子どもの育て方が上手いなぁと感じます。自分なら絶対「言い訳をするんじゃない!」と叱るところですが、こうして「言い訳すること自体を責めるんじゃなくて、それよりも大事なコト(やることをやる)をまずやらせる」というのは、実はものすごく重要なポイントだと思います。

子育て論はいろいろ読みましたが、個人的には「叱るだけでは「叱られない良い子」には育たない」「叱り過ぎは「叱られないことに悪知恵を働かす」ようになる」んだと思うのです。私自身もそういう傾向がありますね、自身の育てられ方も、自分の育て方も。

あと、これも個人的な経験から思うことなのですが、子どもが悪いことしても「問い詰める」ことはやらない方がいい気がします。「どうしてそんなことをしたのか」を追求しても、成長途中の子ども自身には「自分がなぜそれをしてしまったか」が分からないときがあるんじゃないかな。「なぜやってしまったか」は、子が親に答えるのではなくて、子が子の中で考えればそれで良いと思うのですよ。

 

1巻も重版がかかったようですし、この作品の良さは周知されているようで何よりです。ただ1点だけ、あえてネガティブなことを言わせてもらえれば、きらら系のコミックスのカバーはどうして第1巻に比べて第2巻はイマイチに感じてしまうのでしょう?いえこの作品に限ったことではないのですが…。

いま住んでいる地方は、少なくとも二十歳の自分は想像もしなかった土地ですね。このまま行くとここに骨を埋めることになります。

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「ものつく~手作り生活、はじめました。~」by ミヤハラミヤコ kindle合本版2巻 p125 コミディア

 

確かに出身地が終の棲家になるとは思ってませんでしたが、いまいる土地がその候補であったことは、ここに来るまではありませんでした。ここに住み始めたころも、いつかは仕事で独立して、どこか違う場所で自営で暮らしていこうと妄想していましたから。

結局、ときに流れに身をまかせ、ときに流れに抗いながら、気がつくと「生まれたところを遠く離れて」こうしているわけで、人生とは不思議なものだなぁ…などと思ったり。

ともあれ、ポツリポツリと同期の訃報も届くような年齢になり、また自分もちょっとヤバめの健康上のトラブルを抱えたりと、いろいろもの想うようになりつつあります。

 

さておき、このブログでは初?の「電子書籍から切り取ったヒトコマ」。この作者さん、現在は漢字表記の「宮原都」なんですね。電撃大王「一度だけでも、後悔してます。」を連載中です。

いまの連載作品も悪くはないのですが、この「ものつく」の方が個人的にはスキですね。なんというか「誰にでもオススメできる良い作品」だと感じました。

ちなみに「Doly」には無いので「kindle」です。どちらかというと「Doly」贔屓なのでちょっと残念。まぁ「kindle」もイイところはあるので、あえて排除する気はないのですけどね。またちょうどUnlimitedが格安キャンペーンだったりしてねw。

この作品の主人公が「クソ上司をひっぱたいて辞める」ところは、実際にはできっこないことかもしれませんけど、正直「よくやった!君が正しい!」と言ってあげたくなります。てかマジで腹立つ上司なんだよねコイツが。

主には住宅関係、内装とかの「ものつく」なんですが、いろいろな人間関係とか、ハンドメイドの品のPRイベントとか…あと「創ったものへの正当な対価」とかもテーマに上げられていて、とても秀作だと思います。単話バラでも読めるので、よかったらゼヒ!

「素材の魅力」に余計な手を入れずに「素材を生かした完成品」を作れるのが、たぶんきっとベストな映像制作だと思う。

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「ぼっち・ざ・ろっく!」by はまじあき まんがタイムきららMAX 2020年6月号 p22 芳文社

 

ただ「向上心」とか「より良いモノを」とか「全力を傾注して」とか…そういう一見良いことに感じるヤツが、どうしても制作者には付きもので、それがややもすると「小細工」という形になることはあると思う。だいたい「あ、これビビっとキタ!」とか「これがアタシを呼んでる!」とか言うヒトの多くは、往々にして「素材の魅力」より「自分の演出」を前面に出しがち。それで成功した例もあるんだろうけど、個人的には失敗している方が圧倒的に多い気がする。

例え方がイマイチだとは思うけど、料理でいえば「江戸前のにぎり鮨」のようなやり方がベストに近いのかもしれない。手の込んだ料理にも良さはあるんだろうけど、いわゆるプロモーション映像では「凝りすぎ」なモノが多すぎるね…主観だけど。

ミュージックビデオだと、音源はスタジオで画像がライブのイイトコをつないで当てたのは結構スキ。もちろんライブ音源もいいんだけど、ただのステージ映像にならないような見せ方が出来ているMVは、ライブ盤以上の仕上がりになっていて、何度見ても飽きない。

コレというオススメがすぐ思い出せないけど、初めてMVで「釘付け」になったのはモトリー・クルーの「ワイルドサイド」。古いね我ながら。

回転ドラムライザーが知られているけど、個人的に一番好きなのはその少し前、ギターのミックが右手を挙げたままくるりと後ろを向くと、パイロが破裂するシーン。何回みてもなんというかシビレる。

いまもYoutubeで観てきて感じたのは、すべてがハイレベルではなくて、ある意味「時代に乗ったがゆえに時代に置いていかれた感」もあるんだけど、少なくとも「素材の生かし方」はスゴイと思う。まあスキだからバイアスはかかっているだろうけどね。

 

そんなこんなで「ぼちろ」。「ぼざろ」の方が略し方としてはメジャーなのかもだけどあえて「ぼちろ」。これもスキゆえのバイアスがあるとは思う。

イマドキの音楽シーンではどんなMVが作られているのか、詳しくは知らないけど、いい意味で「要は売るための映像」なので、昔同様に「濃い目の味付け」はされているのが普通なんだろうね。何度もいうけどそれが悪いわけじゃない、必ずしも。だけど、やっぱり「素材が良ければ」そんな小細工もいらなくて、ひたすら「音楽のためのヴィジュアル」であれば十分だと…おそらくそういう制作がされているはず。

あと、今回撮影隊がファン1号2号で、実は「美大の映像学科生」という…これは良いご都合主義、私的には好きなご都合主義であって、映像の仕事で食い始めたようなヘンなセミプロより「イイモノが出来るはず」と期待できる展開。鮨の例えでいえば「素材の目利きが素材への愛で」にぎるので、きっと(マンガだから分からないけど)ベストな映像制作になっているだろう。そう思わせてくれる。

いつかアニメ化するときが来たら…とても楽しみ。

正直「大学に入るための資金計画」を甘く見ていて、そのシビアな現実に愕然とさせられました(滝汗

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「かのんとぱぱ」by おーはしるい まんがタウン 2020年5月号p130 双葉社

 

それほどには「経済的弱者」ではないつもりですが、義務教育や、いまやほとんどの子供が進学する高校と違って、大学に通わせるコストが近年これほど高くなっているとは思いもしませんでした。

ちなみに私も大学出ではありますが、国立で授業料も安く、おまけに学生寮でローコスト生活が可能でしたし、寮や学校のツテで「ワリのいいアルバイト」には事欠かなかったため、自慢じゃないですが「ほぼ自力で(親に頼らず)」大学卒業までこぎつけた経験があります。生活は楽じゃなかったし、同期の金持ち子弟の優雅な生活がうらやましいことも多々ありましたが、それでも自分にプラスになった経験だったと、いま思い返しても強く感じています。

で、私の子供の進学の段になってビックリ。まず授業料が2倍!マジで2倍!それ以外でも何かと割高。何でこんなに高いのよ?てか「学生向けに安くて大盛りの店」とか絶滅危惧種ですよ。そして何かと「保護者の方にお願いしています」という社会の常識の変化。学生が自分で何かをやろうとしても、とにかく「学生さん、アンタじゃダメ。親御さんに来てもらって。」ということばかり。やれ保証人がどうの、契約者は本人じゃなくて親が原則だの…。あれぇ?オレは全部自分で出来たんだけどぉ?ということが、ほぼ全滅。マジか。

いや、まあそれが「現在の社会の常識」だというなら、受け入れるしかないのですがね。うーん、こりゃ「親離れできない大学生」と「子離れできない親」が増えていくんじゃないのかなぁ…あ、それが増えてきたからこういう社会になったのかも。

…あー、ジジィのタワごとになりそうなのでここいらにしておくかな。

 

とまあそういうわけで「かのんとぱぱ」。そりゃマンガですからマンガらしいフィクションなんでしょうけど、現実もなかなかマンガ以上かも。でもホント今回はよい内容でした。ここで取り上げたいコマというか名言というかがホントにいっぱいありましたね。なんというかリアルに子育てに関わっている作者さんらしい「観察眼の成果」が感じられました。先々の展開が楽しみだ―。

ちなみにウチではp129の「ぱぱ|勉強しなくていいの?!」「むすめ|あー(だらー)」が現実に起きてます(笑)。←わらってるばあいじゃない