「鉄道少女ふたり旅」by 山口悠 まんがくらぶ 2019年2月号 p182 竹書房
子どもの頃は「車輪で走る乗り物全般」に弱くて、旅行とかケッコウ憂鬱でした。校外学習とかのバスは、なるべく前の方に座らせてもらいましたが、それでも具合が悪くなることが多かったですね。
ただ、ヘンなことに「飛行機」「船」は平気だったんですよ。いつだったか、国内線のプロペラ機で荒天のためにとんでもなく揺れたときも、周りの大人がエチケット袋とおともだちなところ、ひとりケロっとしていたぐらい。でも「墜落しないかな」とガクブルではありましたが。
当時、いろいろ乗り物酔いのクスリを試しましたが、コレというのは無くて…。比較的よく服んでいたのは「トリブラ」だったような記憶があります。
そうこうするうちに大人になってからは、あまり乗り物に酔うこともなく、最近そういうクスリも服む機会が無くなりました。ただ子どもら(特に長男)は遺伝なのか酔いやすく、遠出するのをイヤがりましたね。そんなときに頼りになるのがこの作品にも出てくる「アネロンニスキャップ」です。某冒険家の人も愛用しているそうで、確かな効果があるといろんな方面から良い評価を聞いています。ウチの子もこれで克服しましたから。ちなみに子ども用は「アネロンキャップ」といいます。
さてさて「ふたり旅」。作品として全般的にスキ、キャラもスキ、路線を紹介する展開もスキ。だけど決定的に「印刷(&紙質)が…カナシイ」作品ですね。竹書房さんはどうしてキレイに読んでもらえるように「イイ紙でイイ印刷」をしようとしないのか、理解に苦しみます。いやまあコストやらいろいろ理由はあるんでしょうけど。
むかしむかし、神塚ときおさんが「バイキッズ!」だったかで、丁寧に描き込んだモミの大木だかが印刷のクオリティで台無しになったという話をどこかで読んだ記憶がありますが、正直この作品ももうちょっとなんとかならないものかと。
こういう「写真起こしがからむ紀行マンガ」の表現方法にも課題はあるんでしょう。Webコミックなら大丈夫なのかなぁ。